それは深夜1時ごろ、、、、歩ちゃんへ

2007年11月12日

見えない糸

    「マコちゃんだったら 絶対『オリオン座』だよね」

「んだごで 俺が 『三丁目』観に行くわけないべ!」

.......昔の女とはよく映画に行った。しかもあんまり普通
の人が観ない映画ばかり連れて行った。もしもこの二人が今も
一緒だったらこんな会話をしていただろう。たしかに、よく宣伝す
る映画は面白いが、何かが違う・・・・

 車を飛ばす月曜朝、見覚えのある車とすれ違った。「・・・・お前、
やっぱ山形にいたんだ。。。。。」 一年ぶりに対向車線をニアミス
した女の面影を見た瞬間、二日酔いがすーっと覚めた。

 

 チケットを買ってる人たちは『三丁目の夕日』と『クローズ』がほ
とんど。浅田次郎原作『オリオン座からの招待状』は予想通りガ
ラガラ。

 昭和30年代、京都で映画館「オリオン座」を開業していた松蔵・
トヨ夫妻のもとに、17歳の仙波留吉が転がり込み、住み込みの
見習いとして働き始める。しかしその後松蔵は肺ガンで亡くなり、
残された留吉とトヨの二人がオリオン座を守ろうとするが・・
orion01.bmp
泣いた。今年、
最高の純愛に
泣いた。昨夜の
芋焼酎が涙腺
からこぼれた。

いろんな噂を
されながらも、
金がなくどん底
まで落ちても映画館を守った
二人、映画人としての誇りを守った二人。欲渦巻き騙しあい
の昨今では、見ることができない本当の愛。「ただあなたの
そばにいたかったから あなたがいてくれたから、(涙)」

よ~し今日は書くぞ!

俺は視聴率の取れる映画にはあんまり興味がない!テレビでも
感動するから。良質な映画には大切な時間とお金をかける。
そして今日も素晴らしい映画に出会えてありがとうと言って席を
立つ。最後にもう一つ!近い将来、朝すれ違った昔の女とまた一
緒に映画に行くだろう。

『オリオン座からの招待状』
http://www.orionza-movie.jp/

at 21:07│Comments(4)

この記事へのコメント

4. Posted by BLUEM   2007年11月14日 12:50
「いつ どこで だれとだれが どんな出逢いをするのか」
それが大事なんだなぁって、相田みつをが言ってました。
3. Posted by VMIW   2007年11月13日 19:05
今日私もあの彼とスライドしました。
彼の実家周辺を知り合いと歩いていたら…。
あれ…君…?
2. Posted by BLUEM   2007年11月13日 12:49
梅津 誠 趣味、バードウォッチング。そんな俺が見間違えるわけがない。
朝、上ノ山の速度発見器の手前でスライドしました。いゃ~生きててくれてよかったよ。
1. Posted by コン   2007年11月13日 11:25
失踪、噂の彼女ですか?

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